RPAツールの選び方|中小企業向け完全ガイド2025年版
RPAツールは数多く存在し、それぞれ特徴が異なります。あなたの会社に最適なツールを選ぶためには、何を基準に選べばよいのでしょうか?この記事では、中小企業がRPAツールを選ぶ際の重要なポイントを詳しく解説します。
RPAツールの3つのタイプ
まず、RPAツールには大きく分けて3つのタイプがあります:
デスクトップ型
個人のPCで動作するタイプ。導入が簡単で、小規模な自動化に適しています。
✓ 導入コストが低い
✓ すぐに使い始められる
✓ 個人業務の自動化に最適
サーバー型
サーバーで集中管理するタイプ。複数の業務を同時に自動化できます。
✓ 大量処理が可能
✓ 24時間稼働できる
✓ 集中管理が可能
クラウド型
クラウド上で動作するタイプ。サーバー不要で、どこからでもアクセスできます。
✓ サーバー不要
✓ 初期投資が少ない
✓ 拡張性が高い
選定基準1:機能
RPAツールを選ぶ際、最も重要なのは「自社の業務を自動化できるか」です。以下の機能をチェックしましょう:
アプリケーション連携
自社で使っているシステムやアプリケーションと連携できるか確認しましょう。
- Excel、Word、PDFの操作
- Webブラウザの操作
- 業務システム(会計、販売管理など)との連携
- メールの送受信
データ処理能力
大量のデータを処理できるか、複雑な条件分岐に対応できるか確認しましょう。
- 大量データの一括処理
- 条件分岐(if文)の設定
- 繰り返し処理(ループ)
- エラー処理
AI・OCR機能
画像やPDFから文字を読み取る機能があると、自動化の幅が広がります。
- OCR(文字認識)機能
- AI学習機能
- 画像認識
- 自然言語処理
選定基準2:価格
RPAツールの価格は、ツールのタイプや機能によって大きく異なります:
価格帯の目安
デスクトップ型
月額5,000円〜50,000円1ライセンスあたりの価格。複数ライセンスでボリュームディスカウントあり。
サーバー型
月額100,000円〜500,000円サーバーライセンス+実行ライセンスの組み合わせ。初期費用が別途必要な場合も。
クラウド型
月額30,000円〜200,000円従量課金制が多く、使った分だけ支払う。初期費用が不要なケースが多い。
価格以外のコストも考慮
- • 導入支援費用(コンサルティング、設定代行など)
- • 保守・サポート費用
- • 追加機能の費用(OCR、AI機能など)
- • 教育・トレーニング費用
選定基準3:使いやすさ
RPAツールは、現場の担当者が使いこなせなければ意味がありません。以下のポイントをチェックしましょう:
プログラミング不要
ドラッグ&ドロップで操作を設定できる「ノーコード」タイプがおすすめです。
直感的な操作画面
分かりやすいアイコンやメニューで、初心者でも迷わず使えることが重要です。
レコーディング機能
実際の操作を記録して自動化できる機能があると、設定が簡単になります。
テンプレート
よくある業務のテンプレートが用意されていると、すぐに使い始められます。
選定基準4:サポート体制
導入後のサポートが充実しているかも重要なポイントです:
- 日本語でのサポート対応(電話、メール、チャット)
- サポート対応時間(平日のみか、土日祝も対応か)
- オンサイトサポートの有無
- トレーニングプログラムの提供
- ユーザーコミュニティの活発さ
- マニュアルやFAQの充実度
選定基準5:実績と信頼性
導入実績が豊富で、信頼できるベンダーを選びましょう:
導入実績
特に同業種や同規模の企業での導入実績があるか確認しましょう。
セキュリティ
ISO27001などのセキュリティ認証を取得しているか、データの暗号化に対応しているか確認しましょう。
アップデート頻度
定期的に機能追加やバグ修正が行われているか、最新のOSやアプリケーションに対応しているか確認しましょう。
主要RPAツールの比較
| 項目 | デスクトップ型 | サーバー型 | クラウド型 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 低 | 高 | 中 |
| 導入の容易さ | ◎ | △ | ○ |
| 処理能力 | △ | ◎ | ○ |
| 拡張性 | △ | ○ | ◎ |
| おすすめ企業 | 小規模企業 | 大企業 | 中小企業 |
選定のステップ
RPAツールを選ぶ際は、以下のステップで進めることをおすすめします:
自動化したい業務を明確にする
どの業務を自動化したいか、優先順位をつけてリストアップします。
必要な機能を洗い出す
自動化に必要な機能(Excel操作、Web操作、OCRなど)をリストアップします。
予算を決める
初期費用、月額費用、導入支援費用を含めた総予算を決めます。
候補を3〜5社に絞る
機能、価格、実績などから候補を絞り込みます。
無料トライアルを試す
実際に使ってみて、使いやすさや機能を確認します。
最終決定
トライアルの結果を踏まえて、最適なツールを選定します。
まとめ
RPAツールの選定は、機能、価格、使いやすさ、サポート体制、実績の5つの基準で評価することが重要です。自社の業務内容や予算、IT環境に合わせて、最適なツールを選びましょう。
ProcessPilotは、あなたの会社に最適なRPAツールの選定をサポートします。無料相談では、業務内容をヒアリングし、最適なツールをご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
